■「成熟した自分の音楽を見せたい」毎年恒例のツアーに込めた思い

大石さんが毎年12月に開催しているライブツアー「弾き語りラボ」。
2022年は北海道から九州まで全国8か所を巡ったあと、最終公演の会場には地元・愛媛を選んだ。

近藤雅之アナウンサー
「歌手として活動の幅が広がっていく中で、地元・愛媛の見え方というのは変わっているんでしょうか?」
大石昌良さん
「そうですね。特に17~8歳の頃は、言い方が良くないかもしれないですけども『こんな街早く出ていって都会で成功するんだ』みたいに思って出ていったんですよね。でも今、宇和島という町を振り返った時に、やっぱり『ただいま』と言える場所ってこの町しかないんだと。地元で『おかえり』と言ってくれる人たちがいるからこそ、今僕は東京で頑張れているんだなって思うと、本当にかけがえのない場所だと思います。そういう意味では愛媛の見え方は変わっているなと思います」

近藤雅之アナウンサー
「今年の『弾き語りラボ』の最終公演には、愛媛を会場に選ばれました。そこにはやはり地元愛の高まりというのもあるんでしょうか?」
大石昌良さん
「そうですね。あと、ライブツアーで全国を回っていくと、どんどん音楽が成熟していく感じがあるんですよね。だんだん自分が一番かっこいいところを表現できるステージを作れるようになっていって、ファイナルともなると成熟しきった自分の音楽っていうものを表現できるようになるんです。一番かっこいいところを愛媛のお客さんや夢を応援してくれた両親に見てもらいたいというのがあって、今回もファイナルに選ばせてもらいました。
あと、こうやってことあるごとに愛媛に帰ってきて大好きな家族にも会えるっていうのもすごく嬉しいです(笑)」