震災、原発事故で一時避難区域となった福島県南相馬市小高区に、ハンバーガー店がオープンしました。23日からの3日間、相馬野馬追が行われる南相馬市で、新たなにぎわいの場になればと期待されています。

南相馬市の小高区に、18日にオープンした「サルトリーヌバーガー」。市内で地域おこし協力隊として活動する、三重県出身の橋本恭佑さんが「人々が集う場にしたい」と開店しました。もともと薬局だった場所を改装したお店ですが、地域の人に親しまれた薬局の思い出を残そうと、看板や棚などは当時のままです。

なぜ、ハンバーガー店を開こうと思ったのか、きっかけは住民との会話でした。

サルトリーヌバーガー・橋本恭佑店長「(住民が)月に一回マックを食べに行くのが日課なんだと言っていて、そのマックが車で40分かけて行かないといけないということに衝撃を受けて、じゃあ僕がハンバーガー屋さんやろうと思って始めました」

橋本さんがドイツに行ったときに食べて感動したというハンバーガーの味を再現したのが、「南相馬バーガー」です。こだわりはマヨネーズ。まろやかさを追及し、ドイツから取り寄せています。

末永万智アナウンサー「いただきます。パテがすごく肉々しくて、バンズもフワフワで、そしてなんといってもこのマヨネーズのまろやかさが相性抜群でとってもおいしいです」

23日に開幕する相馬野馬追を前にアイスクリームやジュース、ソーセージなど、移動しながら食べられるメニューを揃え、県内外からの観光客を迎えるといいます。

サルトリーヌバーガー・橋本恭佑店長「火の祭のときにここを歩かれる方がいると思うんですけど、その人が会場に着くまでの水分補給とか、ちょっと甘いものほしいなとかを支えられる一員になれたらいいなと思う」

震災後、一時避難指示が出され、街から人がいなくなった小高に新たなにぎわいを…。橋本さんは、地域の人たちが集う場所になればと意気込んでいます。

橋本店長「学生さんが学校から駅に帰るときに、食事できる場所がほぼない。そういうひとつの場所になればいいなっていうのがひとつと、地域のみなさんに愛されるお店になりたいので、ハンバーガーを食べるだけじゃなくて、あそこに行ったら誰かいるみたいな雰囲気の店になれるといいなと思う」

橋本さんは音楽大学の卒業でバンド活動もしていた音楽好きだそうで、店内に設けたステージに、今後、アーティストを呼んでライブも開催していく予定だということです。