土砂災害に関する警報基準が変わる
新たな防災気象情報では、土砂災害に警戒を呼び掛ける警報の基準がこれまでと変わり、より危険度が高まった状態で出されるようになります。基準の変更に不安を覚える住民もいます。星野気象予報士の報告です。

星野 誠・気象予報士:
「仙台市太白区の八木山地区です。このあたりは急な斜面があり、土砂災害が起きると住民に危険が及ぶおそれがある区域に指定されています」
八木山地区に住む山口茂さんです。
防災に取り組む市民団体の部会長を務めていて、大雨の際は土砂災害に注意が必要だと話します。

仙台八木山防災連絡会・山口 茂さん:
「ここに住む人はそういうリスクを理解して意識的に情報を得ていかないといけないと思いますね」

これまでの土砂災害に関する情報は、大雨注意報、大雨警報、土砂災害警戒情報の順に危険度が上がりました。それが5月28日以降は、それぞれレベル2土砂災害注意報、レベル3土砂災害警報、レベル4土砂災害危険警報という名称に変わります。

しかし気象庁では、これまで大雨警報を出しても土砂災害警戒情報の発表に至らない「空振り」のケースが多かったとして、新たな「レベル3土砂災害警報」は、「レベル4土砂災害危険警報」の基準への到達が見込まれる際に、前もって発表するという運用に変わるのです。つまり、これまでより危険度が高まった状態で発表されることが多くなるほか、レベル2土砂災害注意報からいきなりレベル4土砂災害危険警報に引き上げられるケースもあるということです。

災害のおそれがある場所を書き込んだ段ボール地図を住民どうしで作成するなど、防災に力を入れている山口さんですが、今回の基準変更は知らされておらず不安があると話します。

仙台八木山防災連絡会・山口 茂さん:
「レベル3が飛んで急にレベル4になるとすると準備することもできないかなと思うので、そういう仕組みというのも周知してほしいなと思いますね」
「(基準の変更は)調べるとホームページとかには掲載されているんですが、我々含め地域の住民一般の人が知るような環境ではまだないのかなと感じていました」
21日の講演会ではTBSの福島解説委員も注意点を指摘しました。

TBSテレビ・福島 隆史・解説員:
「さっき警戒レベル3土砂災害警報出たばかりだよね、自治体が高齢者等避難出したばかりだよね、その舌の根も乾かないうちにレベル4土砂災害危険警報が出たり自治体が避難指示を出したりということが、実態としてありそうです」
一方で仙台管区気象台からは講演会で基準の変更について説明はありませんでした。

仙台管区気象台・業務課・小林 亮太・調査官:
「たしかに基準が変わったところはあるんですが、まずは基準いかんによらず、レベルを見てもらってこのレベルの情報が出たらこういった行動を取ればよいと直感的に理解してもらうのが大事」

2019年の台風19号での宮城県丸森町のように、土砂災害はひとたび発生すると、大きな被害をもたらします。その警戒を呼び掛ける情報の基準の変更は、大雨シーズンまでにしっかりと周知される必要があります。














