もう一度、わが子に会いたい
福島さんが続ける「夢を語る講演会」。そこには、こんな願いが込められています。
「講演を続けるのは、悲しみを伝えるためではありません。命の大切さや、人を思いやる心を未来に残したいからです。そして何より、娘が生きた証を忘れないでほしい。娘が願っていた夢や笑顔を、誰かの記憶の中に生き続けさせてあげたい」
最後に、福島さんは高校生たちに呼びかけました。「自分で折った紙飛行機を、夢を声に出して、一斉に飛ばしましょう」。無数の白い機体は、ふわりふわりと舞って、それぞれの軌道を描きました。

「もう一度、わが子、啓子に会いたいです」
<了>
この記事は4回連載の4回目です。
▼1回目「娘は見ず知らずの男に命を…」「時間は何も解決しない」
▼2回目「啓子はどんな人でしたか?」娘の生きた証を集め続ける
▼3回目 事件現場を「夢を語る公園」に〝悲しみの象徴〟で終わらせない
※福岡県で2004~05年に、福島啓子さんを含め女性3人を殺害し、強盗殺人罪などで死刑が確定した鈴木泰徳元死刑囚は2019年8月、刑が執行されました。














