■1か月間の過酷な同居生活で見えた壁「カメラ向けるのやめてもらえませんか」

そしてもう一つ、有村が乗り越えるのに苦労した壁が、引っ込み思案でおとなしい自分自身の性格だった。「マネージャーさんから『このままだと終わるよ。役者、辞めちまえ』と言われたり……」と、苦しい当時を振り返った有村。オーディションの場で積極的に自分を出すことができず、制作陣の印象に残らないことが当時の課題だった。

それを打破するため、19歳だった有村に事務所が課した試練が“赤の他人とワンルームで1か月同居生活”。女性カメラマンと同居し、朝から晩まで写真を撮られ続けるという過酷なものだった。

感情の起伏が見えにくい彼女のプライベートを追い、感情が爆発する瞬間を写真に収めるのが目的だったが、1週間、2週間が過ぎても事務所の社長からは「まだ全然(感情を)出し切れていない」とOKが出ず、結果的に同居生活は1か月に及んだ。番組では、当時同居したカメラマン・大江麻貴さんがリモートで登場。1か月に及ぶ生活の末、有村が感情を爆発させるに至った“大ケンカ”の秘話が明かされた。

「ずっと写真を撮られているので、『ちょっと一回、カメラを向けるのをやめてもらえませんか』って」。限界に達した当時を振り返る有村に対し、大江さんも「『NGなしでやっていこう』と言ったのに、『出したくない部分がある』というのは違うんじゃない? 覚悟が足りないんじゃない?って、その時は生意気にも言わせてもらいました」と振り返った。

泣きながら衝突した末に「『自分を表現して出す』ということが初めてわかった」という有村。番組では、当時大江さんが撮影したという「涙の有村」の秘蔵写真も公開され、視聴者からも感嘆の声が上がった。