■春節を前に海外旅行が“解禁” 中国からの乗客に赤いストラップ

ゼロコロナ政策終了の“ひずみ”が顕わになる一方、日常を取り戻した人たちも。中国政府は、これまで入国の際に義務づけていた8日間の隔離を1月8日から撤廃。48時間以内のPCR検査で陰性であれば入国できるようになりました。
シンガポールから帰国したという男性は…。

男性「隔離が必要だったら、帰ってきたくないじゃないですか。隔離がなくなって、すぐ帰ってきました。家でいい春節を過ごして、また仕事に戻りたい」
日本行きの航空機のカウンターも混雑しています。20億人以上が国内を移動する春節を前に解禁された海外旅行。各国も対応に追われています。
中国との結びつきが強いタイの国際空港。こんな横断幕が掲げられていました。

「中国とタイはひとつの家族 中国の皆さんを歓迎します」
さらに、中国からの入国者には鮮やかな花飾りが手渡されるなど、歓迎ムード。
日本では…。

記者「中国からの直行便での乗客には、他の乗客と区別できるように赤いストラップが配られます」
水際対策がさらに強化され、中国本土とマカオから入国する人には、出国前72時間以内に受けた検査での陰性証明書の提出が求められます。
中国人観光客に人気のアメリカ・ニューヨークでは、賛否の声が聞かれました。

ストリートパフォーマー「新型コロナであっても他の感染症であっても完璧にはコントロールできません。好きに行動すべきですよ」

シカゴからの観光客「個人的には(中国政府の)タイミングは適切ではないと思う。どの国も多くの感染者がいる場合は、渡航を制限した方がいい」