不足しているシンナー輸入できる可能性も…規制強化の影響

中国に活路を見出そうとしている会社がある。群馬県の塗料関連の専門商社「板通」。約450社に塗料用シンナーを販売している。
だが、倉庫を見せてもらうと…。
――本来であればシンナーはどれくらいまであった?

板通 岩崎敏彦 課長
「基本スペースがないぐらいまで。弊社がいくらオーダーを入れても、物が入ってこない状況が続いている。苦しい状況です」
原油から生成されるナフサを原料とするシンナー。ホルムズ海峡の封鎖によって、日本で供給不足を訴える声が相次いでいる。
1990年代から中国とのパイプを築いてきた板通、そこで…。

板通 板橋信行 社長
「中国の方が比較的、玉(シンナー)が多いということで、中国からが一番、輸入の観点からすると実現性が高い国だと思います」
中国は日本に比べれば余裕があり、シンナーを輸入できる可能性があるのだという。この日、上海にいる現地スタッフと、シンナー輸入の手続きを確認した。

板通 海外事業部 杉江真規 課長
「このフォーマットで中国の当局に申請するわけですよね」
板通 上海現地スタッフ
「はい、そうです」
2026年1月、中国政府は軍事転用の可能性がある品目について、日本への輸出規制を強化すると発表した。高市総理の台湾有事発言への対抗措置だ。その品目の中には、シンナーの主成分も含まれていると見られる。

2026年2月には、防衛関連を中心に、日本の20の企業・団体への輸出を禁止すると発表。板通がシンナーを輸入するには、それらとは関係ないことを証明する必要がある。全ての販売先に対し、署名と押印が求められている。
板通 海外事業部 杉江真規課長
「この書類揃えれば、デュアルユース(軍民両用品目)に該当してても、絶対輸出できないってわけじゃないということ?」
板通 上海現地スタッフ
「そうですね。私も通関会社に確認しまして。軍事用に使わない、どういう用途で使っていると詳細を記入したうえで、最終的に何に使われて、どこの会社に販売しているのかを聞かれると思いますので」
――エンドユーザーも1社ではないですよね?
板通 上海現地スタッフ
「1社じゃない場合、全て記入する必要があります」
――日中関係の冷え込みから厳格化されているということは、肌感覚として感じますか?

板通 上海現地スタッフ
「中国のメーカーに『日本に輸出します』ということを伝えたら、『日本ですかー』ってちょっと戸惑うメーカーさんも中にはいました」
シンナーが届くまでには、手続きの時間も含めると約2か月かかると見ている。
板通 板橋信行 社長
「いつどうなるかが本当、誰も読めない状況なんで、原油が入って来ないとなった時には、やはり中国でカバーするという考え方はもう必要だと思う。日本と中国と韓国がもっと一体となって物を進めることができれば、ある意味世界にも貢献できるんじゃないか」














