湯屋・サーモン 武政健店長
「ごゆっくりどうぞ。こんにちは」
去年から値上がり基調だった燃料の価格は、
産油国・ロシアによるウクライナ侵攻で上昇傾向が加速。大きな痛手となっています。
湯屋・サーモン 武政健 店長
「(燃料価格は、去年の)1.5倍から倍、これからはそれ以上の予測」
「銭湯ですので450円と言う単価をあげることができないと条例で決まっている」

燃料代が高騰しても、2019年に改定した大人450円の料金を
すぐに引き上げることはできません。
さらに小麦の輸出国であるロシアとウクライナの戦争で、提供する料理にも影響が…

湯屋・サーモン 武政店長
「(ロシアとウクライナは)小麦の産地と言うこともあると思うので
これから食料が上がっていく」
食材の仕入れ価格が軒並み値上がりしているのを受けて、
ゴールデンウィークから「ナポリタン」や「焼きそば」などを
30円から40円値上げする決断をしました。
看板メニューでもある、羅臼産のサケを使った「サーモンとろ丼」も40円値上げします。

サケなどの海産物は、ロシアへの経済制裁の強化を受けて、
日ロの漁業交渉でも見通しが不透明となっていて、不安は募ります。
湯屋・サーモン 武政健店長
「俗にいうサーモン価格。
残念ながら各メーカーの値上げには打ち勝つことができないので」
「どうしても(価格を)上げないと、うちが共倒れではないが、
苦しくなったら厳しいので我慢の限界と言うことで」
銭湯の客は
「(値上げは)しょうがないのかなと思っちゃう」
「(銭湯が)無くなったら困るから」
銭湯で働く20人のスタッフたちの生活を守るため、
野菜や焼きいも、それに、手作りレモネードの販売を始めるなど
「サイドビジネス」での売り上げアップに力を入れています。


湯屋・サーモン 武政健店長
「日々の生活に寄り添って日常を豊かにできるところがお風呂。
お風呂以外にみなさんに喜んでもらったり楽しんだりしていただく」