「それぞれにあったボールを」障害に合わせた多様な選択肢

ハンドサッカーは、障害の重さによって使用するボールや道具が異なります。

●ソフトバレーボール(基本的なボール)
●ピンポン玉(ソフトバレーボールが持てない人などが使用)
●お手玉のようなパック(マヒなどがあり、手が開かない人などが使用)

井上貴博キャスター:
1人1人ルールが違うと、慣れるまでに戸惑うことがありそうです。

高柳キャスター:
実際に競技に参加したのですが、基本的にはソフトバレーボールを使ってプレーをします。選手たちが違うボールを使う瞬間は、1度競技を中断してボールを変えるので、ルールに対する戸惑いは少なかったです。

また、障害の重さによって、様々な道具や装置もあるんです。

ボールを投げることができない選手は、滑り台のように傾斜のついた台の上からボールを転がしたり、車いすを前進させながら巨大なボールをゴールに押し込むというルールもあるんです。

体が動かない選手には、わずかな筋肉の動きに連動して道具を動かす装置「ピエゾスイッチ」を使用します。

“自分が動かせる部位”にセンサーを付けるのですが、例えば▼腕につけて、手を開いたり閉じたりする、▼こめかみにつけて目を瞬きさせる、▼頬につけて口を開け閉めなどをすることによって、ベルトコンベアでピンポン玉を動かし、下に落とすことができればシュート成功など、選手それぞれが持つ障害に合わせて、システムを変えることができるのです。

出水麻衣キャスター:
選手の皆さんにとって、それぞれオリジナルの必殺技があるんですね。技に名前をつけて、楽しむこともできそうです。

高柳キャスター:
誰にでも活躍のチャンスがあるということです。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
6月に(サッカーの)ワールドカップがありますが、そこでは統一された厳格なルールで最高峰の技を競うことが目的にあります。

その一方、ハンドサッカーはその対局にあると感じます。ルールをフレキシブルにして、誰もが参加可能なスポーツなので、様々なバリエーションの異なる形態を見ることができる点が、興味深いです。