シリーズSDGs「地球を笑顔にするWEEK」です。人間のさまざまな生理現象の中でも、とりわけ話題にしづらい「生理」。これを性別や年齢関係なく、誰しもが「自分事」として捉え、身近に感じることができる社会を目指して活動する高校生が静岡にいます。

中・高あわせておよそ1000人が学ぶ浜松開誠館。生徒が放課後、定期的に行っていることがあります。

「(生理用品の)数が少ないので補充していきます」
「私たちは普段このような活動を続けています」

この学校では、女子生徒用のトイレに生理用品が置かれています。補充するのは生徒たち。主な費用は募金で賄いました。

これは、生徒がはじめた「生理を身近に」という活動のひとつです。

きっかけは、ひとりの女子生徒が公共のトイレを使った時にふと感じた疑問でした。

プロジェクト立ち上げメンバー 町田奈菜子さん(大学生)
「トイレットペーパーは無料なのに、なぜナプキンは違うんだろうと思った。同じ生理現象なのに生理用品だけが女性個人の責任と扱われてしまっていて、『女性だから当たり前』という言葉では済ませたくなかった」

活動がスタートしたのは3年前。まず始めたのが、生理を「タブー視する」雰囲気を変えることでした。

生徒や教員に直接インタビューして啓発動画を作ったり、学校の文化祭でもブースを設けて生理用品を展示したりしました。すると…

プロジェクトに携わる ラルジー・シャネル教諭
「女子生徒たちが『生理痛がひどくて、これはできない』と、気兼ねなく私に話してくれるようになってきた」

プロジェクト立ち上げメンバー 町田奈菜子さん(大学生)
「当たり前って変えられるんだと思った」

いつしか、生理の話をごく自然に口に出せる環境が芽生えたといいます。

「きょうは文化祭で何をするか決めます」
「生理痛体験やりたいよね」
「男子の理解を得るなら絶対やった方がいい」

このプロジェクトには、男子生徒も参加しています。今年は高校3年生の3人が名を連ねました。

プロジェクトメンバー 海野大河さん(高3)
「女性が暮らしやすい社会をつくっていきたい。まず何をしなければいけないかと考えた時に、まず生理を知らなければ(と参加した)」

プロジェクトメンバー 松橋孝英さん(高3)
「(Q.活動を始めて生理に対する考え方は変わったか)無知からくる怖さなどが消えたことで、男女の壁がなくなったように感じた」

どこか「他人事」で触れづらかった「生理」を、性別を超えて「自分事」として考える。すべての人が自分らしく生きられる社会実現への大切な一歩です。

プロジェクトメンバー 鈴木愛菜さん(高3)
「校内だけでなく、地域の方などに生理についてもっと知ってもらい、生理で悩んでいる人がより生活しやすくなれたら」