鹿児島県西之表市・馬毛島で進む自衛隊基地整備を巡る裁判です。地元の漁師が、国に工事の差し止めを求めている裁判の控訴審判決で、福岡高裁宮崎支部はきょう13日、原告の訴えを棄却しました。

馬毛島では、自衛隊基地の整備とアメリカ軍の訓練移転が計画されていて、2030年の完成を目指し整備が進められています。

工事を巡り地元の種子島漁協は、国からの漁業補償金22億円を受け入れ、馬毛島周辺での漁業権を放棄しました。
この裁判は、漁師の濱田純男さんが「漁業権の放棄は漁協が多数決で決めたもので、漁業権が侵害されている」などとして、国に、工事の差し止めを求めているものです。
去年3月、1審の鹿児島地裁が原告の訴えを退け、原告は不服として控訴していました。

きょう13日の控訴審判決で、福岡高裁宮崎支部は「原告の漁業権は消滅している」などとして、1審の判決を支持し、原告の訴えを棄却しました。
(原告・濱田純男さん)「胸がしめつけられる。(漁場を)先祖が大事に守って受け継いできたのに、完全に壊されてしまって」
濱田さんは最高裁に上告する方針を示しました。














