シリーズSDGs、「地球を笑顔にするWEEK」です。子どもたち自身の『選択』を重視する小学校が台湾にあります。時間割を決めるのも、問題の解決策を考えるのも子ども。既存のカリキュラムにとらわれない教育方法が子どもたちにもたらすものとは。
自然に囲まれた校内で子どもたちの声が響き渡ります。台湾・新北市にある小学校。都市部から離れた山あいにありますが、入学希望者は後を絶ちません。
Q.みんなこの学校好きですか?
「すごく大好き」
「正直にいうとこの学校は…」
「自由だよね」
「そう!とても自由なの」
人気の理由、それは学校が実践する独自の教育方針にあります。国語や算数などの必修科目はあるものの、それ以外は子どもたち一人一人が授業を自由に選択できるのです。
こちらは武術の授業、真剣な表情で剣を振っています。そしてこちらは、拾ったもので工作する授業。おもちゃの太鼓を作っています。参加する子どもの学年はバラバラです。さらに。
記者
「この教室ではいま授業が行われているのですが、そのすぐ隣では子どもたちが遊ぶ姿がみられます」
選択する授業の中でやりたいものがなければ、空き時間となります。時間の使い方は自由です。
「ゲームしています」
「宿題したり、ぼーっとしたりしています」
一方で、トラブルがあると『子ども法廷』が開かれることも。
“スクールバスでトランシーバーを使って騒いでいた”という訴えがあり、裁判官役を務める子どもたちが原告と被告の話を聞いて解決策を考えました。
「スクールバスについて、判決です」
「今回は注意とします。今後は騒がないように」
先生はあくまでサポート役に徹し、子ども自身が考え、物事を決めていく。これが、この学校の教育方針なのです。
種の親子小学校 葉拓吾 校長
「より大切にしているのは、子ども一人一人の個としての成長です。子どもが『こうなりたい』と思う姿に育っていくことが教育の目的です」
既存のカリキュラムにとらわれない教育方法に共感する親も多く、こうした学校に通う子どもは2024年にはおよそ2万7000人と10年前のおよそ10倍に増加。日本をはじめ、各国から視察が相次ぐなど海を越えて注目されています。
金曜日の最後の授業、全校児童が参加して共有したいことなどを話し合います。
「洗面台の上に置いた気がするけど、ずっと見つからないんです」
司会
「黒いサングラスを洗面台に置き忘れたそうです。みんなも探すのを手伝ってください」
自分で選び、考えることを学ぶ。台湾で広がる教育の方法は、学びのあり方を問いかけています。
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