「光を閉じ込めたかった」 花瓶 オランが篠原さんの心を捉える
ルネ・ラリック作、「花瓶 オラン」(1927年)。光の角度によって青白く、あるいは琥珀色に色が変化するオパルセントガラスが使われている。

デザイナーとしての鋭い目を持つ篠原さんが、展覧会の中で特に見てほしいと強調したのが、花瓶 オランだ。1927年の作品で、地中海の光を浴びて育つ大輪のダリアを閉じ込めた光の造形であり、港町の名から名付けられた。

この作品最大の特徴は、オパルセントガラスと呼ばれる素材にある。光の角度によって青白く、あるいは琥珀色に変化するこのガラスによって、外側と内側で見える色がまったく異なる。
実際に作品の前に立った篠原さんは「一緒に回ると様々な色に見える」と興奮を隠せない様子だった。青、紫、緑——角度を変えるたびに七色に輝く、まさに虹色の表情を見せる。

篠原さんはこの作品について、「一目見たときに、これは光を閉じ込めたかったんだろうなって思ったんですよ。みんなの生活の中に美しさを響き渡らせたいっていう熱意を感じますよね」と語り、ラリックの創作意図に深く共感を示した。














