新型コロナウイルス第8波の感染拡大が世界的な広がりを見せつつある中で、中国ではすでに6億人以上が感染しているとの見方もあります。中国人インバウンドが期待される日本の水際対策について大阪公立大学大学院・城戸康年教授は「検疫を強化してもすり抜けがあるので中国狙い撃ち水際対策は実効性が薄いのでは」と話しました。
―――「脱ゼロコロナ」の中国では、人口の半数近く、6億人以上が感染かと見られています。中国東部の浙江省(人口6500万人)では、1日当たり感染者が100万人を超え正月前後は200万人感染者がいたとみられています。また感染対策が緩和されたため、感染者数と死者数の発表も月1回となっていまして、感染状況は不透明な状況です。城戸教授はこの数字をどういうふうに見ていますか。
これまで厳しいゼロコロナ政策を行ってきた中国ですが、一気に開放してかつてないほどの感染の波がやってきている状況かと思います。
―――ワクチン接種の状況はどうなってるんでしょうか?
中国が国内で開発したワクチン接種を広く進めていて、少なくとも1回接種をした人は中国産ワクチンであれば90%程度が接種していると公表されているようです。これまで3年間、欧米や日本が大きな山に苦しんできたのと同じように、中国が初めての大きな山ですので、一時的な死者の増加など社会的な混乱が続くと思いますが、このスピードで感染が広がれば、ほとんどの人が感染した状況というのがまもなくやってくるので、そうすると、沈静化が予測されます。














