障害のある選手がチームで野球を行うねらいとは

練習の最後はふたつのチームに分かれ試合に近い形式で行われました。ピッチャーの投球を打つのではなく、バッティングティー(ボールを置く台)を使用してノックのように打つ形式です。

ヒットが出やすい形式で、守備面では強いボールの捕球や遠投、攻撃面では走塁がうまくいかない場面もありましたが、打者は外野フェンスに届く長打、守備ではダブルプレーなど、すぐれた野球センスを見せる選手も多かったです。

そして選手たちが全力でプレーしているのが分かりました。5イニングの試合形式で、得点は15対16のサヨナラ、劇的な終わり方でした。

なによりベンチから声が出て、笑い声も絶えないのが印象的でした。選手たちは、チームで野球することをこう語っています。

15歳の選手
『今15歳です。おじいちゃんが野球を見ていて、自分もやりたくなって始めた感じです。このチームは多種多様な障害を持ってる人がいる中で、みんなで障害を理解しながら野球を楽しむところがとてもいいなと思いました。僕自身も、まずは自分の弱みを知って、それをこのチームで改善できるようにしていきたいです』

21歳の選手
『今、21です。8年ぐらいこのチームでやってます。元々ソフトボールをやっていて、その時のチームのコーチから勧められててジャイアンツに入りました。入った頃はピッチャーがいなかったので、自分がピッチャーをやることが多くて、その面でチームの役にたったのかなとは思ってます。試合に勝ったら嬉しいですけど、試合に負けてもこのチームはいい意味で明るくて、いやすいチームだと思います。今、会社に入ってるんですけど、野球でつちかったコミュニケーション能力だったり、学んだことは会社でも生かされているなと実感して、肌で感じています』