下院議長が決まらない異常事態が続いているアメリカ議会で、5日も議長を選ぶ投票が繰り返し行われましたが、決着せず、翌日に持ち越しとなりました。

アメリカ議会下院では議長を選ぶ投票で多数派の共和党の票が割れ、共和党を率いるマッカーシー院内総務が、必要な過半数を得られない異例の事態が続いています。

議長選びの3日目となる5日も、通算で7回目から11回目となる投票が繰り返されましたが…

造反を続ける共和党議員
「あなた方も分かっているように、マッカーシー氏は票を集められません」

マッカーシー氏に批判的な共和党の保守強硬派20人が造反を続けて決着がつかず、翌日に持ち越しとなりました。

アメリカメディアによりますと、造反組は影響力を高めようと委員会のポストを求めたり、議長の解任をしやすくできるルール改定を求めたりしているとみられ、共和党内での説得や交渉が続けられたものの、膠着状態が続いています。