地域の要望に従った学校教育をする小中学校もある

──それは学校同士で競争が起こるということですね。冒頭の学校と今の総社の学校では、意識がまったく違いますね。親としては、学校によって教育の仕方がそれだけ違うということを考えないといけないでしょうか。

(陰山英男さん)
「そうです。そこを考えなければいけません。同様に、高梁市の有漢学園という新しい小中学校は『コミュニティスクール』になっています。これは地域の方々が『こういう教育をしてください』という要望を出し、それに従った学校教育ができるんです。

ここは地域の要望として、陰山式の集中反復をやると決めています。先日、年度末の漢字と計算のデータが送られてきましたが、ぶっ飛びました。最高最強です。こんな数値があるのかというくらいでした。」

──「学校に関心をもとう」というのは、我々保護者が、学校がどういう教育方針なのかを知ろうとすることですね。

(陰山英男さん)
「その通りです。有漢地区の方々はそこに関心を持たれて、コミュニティスクールに気づかれた。コミュニティスクールには一つだけ特権があって、『このメソッドをやってくれる先生を集めてきなさい』と教育委員会に依頼ができるんです。

その結果、先ほど言ったように読み書き計算の数値がぶっ飛んでいる。有漢学園に行ってみて理由が分かりました。この10年間、かつての有漢西小学校で非常に実績のあった先生方が有漢学園に呼び戻されているんです。集中反復のスーパーティーチャーの連合体になっているので、すごい結果が出るのは当然です。」