15年で学校崩壊からトップ校へ 福岡県飯塚市で起きた「陰山メソッド」の激変
──陰山さんは各地の教育委員会と一緒に『陰山メソッド』を取り入れていますが、成功事例もたくさんありますよね。

(陰山英男さん)
「そうですね、メインは福岡県の飯塚市です。ここでもう15年やっています。15年前に始まったとき、全国平均を上回る学校はほぼ一つもありませんでした。学級崩壊どころか、校長先生や教頭先生がノイローゼになって学校崩壊をきたしているような学校もあったくらいです。
今やその学校が飯塚市のトップ校になり、飯塚市自体も全国平均を下回る学校はなくなりました。激変したんです。ただ、飯塚市教育委員会の方針はちょっとえぐくて、前年の学力テストなどで調子の悪かった学校が2校選ばれ、その2校は私の指導を受けると決まっているんです。今年もそれで行ってきました。
最初に読み書き計算の百マスや漢字のデータをもらったんですが、それを見て『なんだこの低い点は』とブチ切れました。学校へ行って『こんなことではいけないでしょう』という話をしようと思ったら、向こうから『こんなことをします、あんなことをします』という話が出てくる。聞いてびっくりしたんですが、ちゃんとやっているんですよ。」
──やっていることはやっているけれど、それがしっかりと浸透していない状態ということですね。
(陰山英男さん)
「その通りです。15年もやっているので、マンネリ化しているんです。結局、目標がなく、ただやっているだけになってしまった。漫然とやっているわけです。漢字を書いても覚えているかチェックされない。百マス計算をやらせても、タイムが悪くても先生はスルーする、といった状態になっていました。
もっと驚いたのは、この低い読み書き計算の数値で、全国平均はそれなりに超えているんですよ。『この百ますとこの漢字力で全国平均を上回るなんてありえないだろう』と思ったんですが、ふと思い出しました。全国そのものが落ちているんです。」














