世界中でAIを搭載したロボットの開発競争が激しくなるなか、日本の富士通が新たな実験施設を公開しました。ロボットの「カラダ」ではなく、中身に勝負をかけています。
さっそく、実験施設の中に入ると、いたのは2台の犬型ロボット。
記者
「4キロの荷物をロボットに運んでもらいます」
高低差のある地面を同時に出発!奥のロボットは荷物を落としてしまいましたが、手前のロボットはスムーズに運べました。これ実は、世界初の技術。秘密は「関節」です!
富士通 フィジカルAI研究所 横尾郁シニアディレクター
「関節の感覚だけから、荷物が今どうなっているのか、自分の周りがどういう状況なのかというのを推定できる」
環境が読めない状況で、カメラではなく、「関節」が荷物や地面の状態などを理解し、AIが動きを調整しています。
これだけではありません。街の中を想定した空間、普通にしていれば何も起きません。ところが、突然、カバンを抱えてあやしい動きをすると…。犬型ロボットがすぐに警戒し始めます。この判断のカギを握るのが…
富士通 フィジカルAI研究所 鈴木源太 所長
「例えば、施設内のカメラを通して、その施設内の安全安心を実現するとか、作業を認識して支援したり、作業を分析する。こういったところにこれまでの実績がある」
日本が工場などで長年培ってきたノウハウがいま、ロボットの“判断力”と“未来を予想する力”に光を与えているのです。
カラダをもったAI=「フィジカルAI」をめぐっては、中国が大きく先行。今月19日、中国で開かれたロボットのハーフマラソン大会では、ついにロボットが人間の記録を上回りました。
観客
「ロボットが走る姿を見て、技術の進歩をすごくリアルに感じました」
しかし、日本の勝負どころはカラダではないといいます。
富士通 フィジカルAI研究所 鈴木源太 所長
「環境側の情報や人間からのフィードバックを受けて、どんどん現場知で賢くしていく。まさにロボットの頭脳」
富士通は、きょう公開した実験施設を足がかりに、今年度中にこうしたAIを実用化する計画です。
日本のフィジカルAI、走る速さではなく、“考える力”で勝負です。
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