アンナさんが“見せられていた”もの
共有されていた暗証番号を使って、ロリーさんは娘がスマホで何を見ていたのかを知ることができた。
アンナさんは画面に次々と表示される他人の投稿と自分を比較する中で、自信を失っていったとみられるという。残された日記には「他の子のプロフィール写真を見るたびに嫌になる。わたしみたいな不細工を好きになる人なんて現れない」と綴られていた。
ロリーさんは娘の異変に気付けなかった自分を責めた。
後日、アンナさんの友人が教えてくれた。アンナさんはSNSで精神的な問題を抱えた同世代の子どもが精神科病院に入院したという投稿を見ていて、自分の問題を両親に打ち明けるのを恐れていたという。
TikTokの「おすすめ」フィードには自殺を促すようなコンテンツも流れていた。別のユーザーが生配信した自殺の様子を目の当たりにしたこともあったという。
アンナさんは日記に「自ら命を断てば、全ての問題は解決する」と綴っていた。ロリーさんは振り返る。
「娘が『何を投稿しているのか』だけでなく『何を見せられているのか』を心配すべきでした。今の子どもたちはSNS企業に狙われた最初の世代の子どもです。そして私たちは、そうした子どもたちの最初の親です。あまりにも無知でした」














