全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道を紹介。今回は、三重県伊勢市にある暗渠道から伊勢神宮との関りを深掘りしました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)
枝分かれしながら流れていた「豊川」の暗渠道

天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祀る「内宮」と、豊受大御神(とようけのおおみかみ)を祀る「外宮」を中心とした、全125社から成り立つ全国の神社の中心「伊勢神宮」。
境内には神社と深い関係のある水場も多く存在し、「五十鈴川(いすずがわ)」や「勾玉池(まがたまいけ)」などはお清めや憩いの場として多くの人に親しまれています。
そんな神聖な街に流れていた川は、「江戸時代までは水運にも使われていた。多くの物資を街に運んでくる、とても大事な川だった」と道マニア。さらに、時代とともにいくつかの川が暗渠になってしまったが、川の面影や痕跡が色濃く残っている」と続けます。

伊勢市役所の近くを流れるのは、かつて街の中を枝分かれしながら流れていたという「豊川」。「城之橋」の西側は暗渠になっており、駐車場に姿を変えています。
さらに、伊勢市駅前にある「世木(せぎ)神社」の近くには川に蓋をした痕跡があり、「車止めは、暗渠のサイン」と道マニア。豊川の暗渠上には、重量のある車両の侵入を防ぐ車止めが見られます。

周辺の住民に話を聞くと、近くのお店や住居の下に、今も豊川が流れているとのこと。
また、台風で天気が荒れた際、勾玉池のすぐ北側を流れる豊川に鯉が流れてきたこともあったそうで、豊川と勾玉池は通じているのではないかと言います。

そんな豊川は外宮のすぐ近くを流れることから、市街地からの延焼を防ぐ“火除けの川”として機能した大変重要な川でした。外宮前に架けられている「火除橋(ひよけばし)」はその歴史の名残と言われ、豊川は街の発展だけでなく神宮を支える川としても貢献。

後に、豊川から取水した人工水路「豊川百間堀(ひゃっけんぼり)」も誕生し、氾濫の多かった川を治水しつつ神宮や町を洪水から守りました。














