ロシアのプーチン大統領は、開発を進めてきた極超音速巡航ミサイルを搭載した艦船が実戦配備されたことを明らかにしました。

ロシア プーチン大統領
「世界に類を見ないこのような強力な兵器により、ロシアを外部の脅威から守り、国益を守れると確信している」

プーチン大統領は4日、海上発射型の極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を搭載したフリゲート艦「アドミラル・ゴルシコフ」を実戦配備したと明らかにしました。

オンライン形式で行われた式典にはショイグ国防相も出席。開発を進めてきた「ツィルコン」の巡航速度は音速の9倍にあたるマッハ9で、射程は1000キロを超えるとし、「最新のミサイル防衛システムも突破できる」と強調しています。

このフリゲート艦は大西洋、地中海、インド洋への航海に向かうとされ、「ツィルコン」を含めたミサイルの発射訓練が行われるということです。

ウクライナ侵攻以降、欧米との対立が深まる中、最新兵器の実戦配備をアピールすることでけん制する狙いがあるとみられます。