アメリカのトランプ大統領とイランのアラグチ外相が、それぞれ自身のSNSで「ホルムズ海峡が開放される」と投稿しました。ただ、トランプ氏は戦闘終結に向けた交渉で合意するまで、米軍による海上封鎖を続ける考えを示しています。

陽気な音楽と歓声に包まれたアフリカ・カメルーン。人々の視線の先にいたのはローマ教皇レオ14世です。

ローマ教皇レオ14世
「真の平和が私たちに訪れるよう、みんなで祈りましょう」

紛争が続くカメルーンで、平和の象徴「白い鳩」を放ちました。

同じ日、レバノンではイスラエル軍の激しい攻撃がありました。

ローマ教皇レオ14世
「戦争を操る者たちは破壊するのは一瞬だが、再建は一生かかっても足りないことが往々にあることから、目を背けている。ごく一握りの暴君たちによって、世界は荒廃させられています」

アメリカのトランプ大統領を念頭に発言したとみられます。

そのトランプ氏は…

アメリカ トランプ大統領
「(Q.合意は可能ですか)イランとの合意まで非常に近づいていると思う」

オンラインニュースサイト「アクシオス」は日本時間17日夜、関係者の話として、アメリカとイランによる戦闘終結に向けた2度目の直接協議が19日にもパキスタンのイスラマバードで行われると、伝えました。

また、アメリカとイランは戦闘終結に向けた計画を記した3ページの文書をめぐって交渉していて、現在、▼イランが備蓄している濃縮ウランを放棄する見返りに、▼アメリカが200億ドル=3兆1000億円あまりのイランの資産凍結を解除することが検討されているとしています。

合意が成立する場合には「私がパキスタンへ行くかもしれない」とも語っていたトランプ氏。

停戦合意の障害となっている親イランでレバノンが拠点のイスラム組織ヒズボラに対するイスラエル軍の攻撃については…

アメリカ トランプ大統領
「イスラエルとレバノンの停戦が成立することは素晴らしいことだ」

イスラエルとレバノンが日本時間17日午前6時から10日間、停戦することで合意したと表明しました。

これを受けて、先ほど、事実上、封鎖状態にあるホルムズ海峡をめぐり、動きがありました。

イランのアラグチ外相は先ほど、自身のSNSに「レバノンでの停戦に合わせ、停戦期間の残りの間、ホルムズ海峡における全ての商船の通航は、完全に開放されると宣言する」と投稿。

そのおよそ20分後、トランプ氏もSNSで…

アメリカ トランプ大統領
「イランはホルムズ海峡が完全に開通し、自由な航行が可能になったと発表した」

ただ、「イランとの取引が100%完了するまでイランへの海上封鎖は維持される」とも書き込み、イランとの戦闘終結に向けた交渉で合意するまで、アメリカ軍によるイランへの海上封鎖を続ける考えを示しました。

一方、イランメディアは軍高官の話として、商船はイランの軍事精鋭部隊・革命防衛隊の許可を得て、指定されたルートで通過する必要があると伝えています。

イスラエルとレバノンの停戦をめぐっては、ヒズボラは声明で「敵の裏切りとごまかしを予期して、引き金に指をかけたままだ」などと、けん制。イスラエルとの停戦に応じるかなど、停戦合意への言及はありませんでした。

市場はいち早く反応。

原油輸送への不安が後退したことから、売り注文が優勢となり、WTI原油先物価格は一時、前の日に比べ14%値下がりし、1バレル=80ドル台を付けました。