アメリカ軍が毎年5月に行う空母艦載機の模擬着艦訓練FCLPを前に、山口県岩国市の福田良彦市長は岩国基地で訓練をしないよう国に要請しました。

FCLPは主に空母が出港する毎年5月に艦載機が行う訓練で、東京の硫黄島で実施されています。

離着陸を繰り返し激しい騒音を伴うため、岩国市は「岩国基地での実施は認められない」との立場です。

しかし、2025年9月、硫黄島が噴火し滑走路が使えなくなったため、25年ぶりに岩国基地25年ぶりに岩国基地で行われました。

訓練の7日間に滑走路の北側と南側で測定された騒音回数は1500件前後で、前年度1年間の2割を占めました。

福田良彦市長らは15日、防衛省を訪ね岩国基地でFCLPが二度と実施されないようアメリカ側に求めてほしいと要請しました。

小泉進次郎防衛大臣
「岩国飛行場周辺における騒音軽減は重要な課題であると認識しており、地元の皆様の負担が軽減されるよう恒久的な施設が完成するまでの間はFCLPを硫黄島で着実に実施するよう引き続き米側に求めていく」

小泉大臣は3月、日米合同慰霊式で硫黄島を訪問していて、「滑走路地区は利用可能で現時点では自衛隊の活動に影響が出ている状況ではない」としました。

福田良彦岩国市長
「市といたしましては硫黄島施設の復旧は順調に進んでいると、そして現在はFCLPが実施可能であるというふうに受け止めている」

訓練は今後、鹿児島県の馬毛島で行われる計画で、防衛省が施設の整備を進めています。

小泉大臣は「事業全体は2030年度末に完了するが、FCLPの開始を含め最低限必要な施設は先行して完成させたい」と答えました。