日本でも“ブルーカラー”の給与の伸び率が好調

出水キャスター:
日本でもそのような兆しはあるのでしょうか。タクシー運転手や大工など、一部のいわゆるブルーカラーの収入の伸び率が高いことがわかります。“稼げる職業”が変わってきているのかもしれません。

【職種別の年収(概算)】リクルートワークス研究所調べ

▼タクシー運転手:約300万円(2020年)/約415万円(2024年)/伸び率:38.3%
▼大工・とび職など:約374万円(2020年)/約492万円(2024年)/伸び率:31.7%
▼自動車整備・修理:約408万円(2020年)/約480万円(2024年)/伸び率:17.9%
▼庶務・人事事務:約423万円(2020年)/約469万円(2024年)/伸び率:11.0%
▼企画職・商品開発など:約576万円(2020年)/約630万円(2024年)/伸び率:9.4%

教育経済学者 中室牧子さん:
実は経済学では、技術の進歩によって賃金がどう変わるのかという研究は古くから行われています。

MIT(マサチューセッツ工科大学)のデビッド・オーターという労働経済学者は、2000年代の初めぐらいからそうした研究をやっていますが、技術の進歩によって一様に私達の仕事が奪われるのではなく、仕事の種類によるとしています。

要は、仕事には技術に代替されるものと、技術と補完関係にあって、かえって賃金を伸ばしていくタイプのものがあります。

例えば医者やエンジニアのように、生成AIが現れたことで生産性が上がって賃金が伸びる職種もあります。

技術によって代替される仕事ではなく、新しい技術と補完し合って、新しい仕事を生み出していく、富を生み出していくような仕事に就けるといいのではないでしょうか。

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<プロフィール>
中室牧子さん
慶應義塾大学教授 教育経済学者
教育をデータで分析
著書「科学的根拠で子育て」