この問題ではこれまで、空港関連施設のバリアフリーの観点から “全面撤去は配慮の後退” とみる意見も出ていました。

「なぜ設置したか」を考えるべきという意見もあった

NPO法人 バリアフリーネットワーク会議 親川修代表(2024年取材):
「傾斜がなければ直さなくてもいいと思う。しかし「動く歩道」を設置した当初の理由には、“移動への配慮”があったのではないでしょうか。その配慮をなくすということでしょうか」

「動く歩道」は、高齢者や妊婦、大きな荷物を持つ人、子ども連れなどの移動を補助してきた。こうした利便性が落ちると感じられるという意見です。

両側が停止し通路を狭めていたが、上りを修繕、下りは撤去された

「傾斜が解消されましたということであれば配慮の必要はなくなるが、そうではない。動く歩道が必要な理由は変わっていない」

県の担当課も、動く歩道には移動の負担軽減という役割があるからこそ修繕を目指していた一方で、「それがないと移動できないものではない」とも説明していました(2024年取材)。予算の限界とニーズとの妥協点を探った結果、今回の「上りのみ修繕」という着地となった格好です。