県北薩地域振興局が発注した港の工事の入札を巡る官製談合事件です。設計金額を業者側に漏らしたとして官製談合防止法違反の罪で略式起訴された男性職員が県の聞き取りに対して「相手の依頼を断ることができず金銭の授受はなかった」と話していることが分かりました。

官製談合防止法違反の罪で略式命令を受けたのは、県北薩地域振興局に勤めていた60歳の男性職員です。

起訴状などによりますと、男性職員は2021年8月、長島町の港の工事の一般競争入札で、長崎の造船会社に落札させるために事前に電話で設計金額を漏らし、落札させたとされています。長崎の造船会社は、この設計金額をもとに出した最低制限価格の1億1000万円余りで工事を落札していました。

男性職員は先月30日に略式起訴され、罰金80万円の略式命令を受けました。

県の聞き取りに対し、男性職員は起訴内容を認めていて「県の元職員からの依頼を断ることができなかった。金銭の授受はなかった」と話していることが分かりました。
県は「県民の皆様の信頼を回復のため再発防止に務める」とコメントしています。