塩釜港で宮城海上保安部の巡視船から重油が漏れ出し、収穫前のワカメやノリなどが被害を受けている問題で、被害額はノリだけで、3億円に上る可能性があることが分かりました。被害額は今後、さらに増える見込みです。

伊藤哲也 副知事:
「ノリについては、宮城県漁協七ヶ浜支所の被害が、板ノリ換算で2200万枚程度、被害額は2から3億円に達する可能性がある」

これは、8日の会見で伊藤副知事が明らかにしたものです。

この問題は、3月25日、塩釜港に停泊中の宮城海上保安部の巡視船「ざおう」から重油が最大で15キロリットル流出し、収穫前のワカメやノリなどの水産物に油が付着する被害が出たものです。

塩釜市の漁協などでは、現在もワカメなどを海から引き上げる作業をしていて、今後、被害額はさらに増える見通しです。

伊藤副知事:
「具体的な補償の交渉は、被害状況を把握してからだと思うが、引き続き、誠意ある対応、迅速な対応を県としても求めていきたい」

県では、4月1日に相談窓口を設置していて、7日までに賠償に関する相談が2件寄せられたということです。

巡視船「ざおう」からの重油の流出はすでに止まっていて、宮城海上保安部が取り除く作業を進めています。

重油の流出が確認されたのは、3月25日午前5時50分頃ですが、漁業関係者によりますと、当日の午前0時半ごろには、ワカメ漁に出た漁師が油の匂いがしたと話していて、少なくとも発覚の約5時間半前には重油が流出していたとみられています。

一方で宮城海上保安部は当時、巡視船内に当直の乗組員を置いていましたが、漁業者からの通報を受けるまで重油漏れを確認できていませんでした。

第二管区海上保安本部は、当直の乗組員が巡回を怠った可能性もあるとみて、海洋汚染・海上災害防止法違反の疑いで調べています。