自転車で走行中に職務質問をしようとした警察官に服をつかまれて転倒し、後遺症を伴うけがをしたなどとして、男性が大阪府を4月8日提訴することがわかりました。
「ふだんの生活でもそうですし、仕事中も痛み・違和感を感じてつらいというのがある」
大阪府に住む40代の男性。自転車で走行中に転倒し、いまも左膝に痛みやしびれが残っていると訴えます。
訴状によりますと、転倒の原因となったのは、「警察官の職務質問」。おととし5月、八尾市の近鉄久宝寺口駅近くの道路でした。
男性が自転車で帰宅中、前方で警察官が手を大きく振っているのがみえました。警察官の声も聞こえず男性は通行止めなのかと思い左折しましたが、その後、警察官に背後から服をつかまれ転倒したといいます。男性は全身を強く打って救急車で病院に運ばれました。左膝の打撲などのケガをして、現在も、痛みやしびれなどの後遺症があるということです。
警察からは自転車の前かごに空のペットボトルなどが入っていたことから、放置自転車を盗んだのではないかと疑い、職務質問しようとしたと説明されたといいます。
(男性)「自転車も僕のもので間違いないですし、何も悪いことはしていない」
男性は3月、弁護士らとともに当時の状況を再現し、警察官の行為に問題がなかったかなどを確認しました。
(男性の代理人 松田真紀弁護士)「(警察官は)そのときは止まれと言っているのか、くるなと言っているのか、こっち危ないと言っているのかわからないです。はっきり言って」
男性は府警に対し後遺症の慰謝料などを求めましたが、府警側が支払いの意向を示したのはケガの治療費などのみでした。
(男性の代理人 松本亜土弁護士)「犯罪を犯したわけではないし、普通に自転車乗っていただけ。本来は警察官はそういう市民を守るのが仕事なのに、ケガをさせてどうするんだというのはありますよね」
男性は、警察官の行為は違法な職務質問だとして大阪府に対し後遺症への慰謝料など、約640万円の国家賠償を求めて8日に提訴する方針です。
(男性)「(職務質問は)本当は任意でするものです。ケガさせることはあってはならない。後遺障害とという診断書も出してもらっている。認めてほしい」
大阪府警はMBSの取材に対し、「訴状が届いていないので回答は差し控えます」とコメントしています。
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