5年ぶりに韓国を訪問している公明党の山口那津男代表は尹錫悦大統領と会談し、安全保障の分野などで日韓が戦略的連携を強化していく方針を確認しました。

公明党 山口那津男代表
「韓国側の日韓関係改善に向けた強い意志というものが、直接伝わってきたように我々は受け止めております」

公明党の山口代表は29日午後、ソウルの韓国大統領府を訪問し、尹錫悦大統領とおよそ50分間会談を行いました。

山口代表は会談後、核・ミサイル開発を進める北朝鮮を念頭に日韓や日米韓3か国の戦略的連携の強化が重要だと尹大統領に伝えたと明らかにしました。

尹大統領はこうした点に共感を示したうえで、日韓関係について「最も良かった時期に早く戻したい」と関係改善への意欲を繰り返し表明したということです。

一方、日韓関係の懸案となっている徴用工問題について、やり取りがあったのかという記者団の質問に対し、山口代表は「全体として関係改善が進んでいくような役割を果たしたいという党の立場を伝えた」と話すにとどめました。