「発電所の攻撃にも踏み込む」明確なメッセージも

ーー今回のトランプ大統領の演説をどう見ましたか?

涌井文晶 ワシントン支局長:
やはり新しい話は特になかったという率直な感想です。「2~3週間で軍事作戦が終わる」というのはこれまでも言ってきたことで、これを国民向けに改めて強調した。

この「2~3週間」というタイムラインについては、大統領令署名式の後に報道陣に対して聞かれたので答えたという形でしたが、今日は、はっきりと自分で設定した場で、国民向けに2~3週間という目途を示したので、それはかなり重い意味があると見ました。

また「ディールが成立しなければ発電所への攻撃を行う」ということは、この間何度か表明して、延期を続けてきたという話でしたが、これについても圧力を非常に強めました。やはり「ディールしなければ、発電所の攻撃にも踏み込む」とはっきりとメッセージとして出されたと見ました。

今回の演説は18分間程度で、トランプ大統領は日々演説は非常に長くなっていますし、報道陣への取材対応はもっと長いことも多い中で、これまで言ってきたことを18分の中にまとめて、「発電所への攻撃」を表明したことが唯一新しいというところです。

この間、述べてきたことをまとめて説明して、イランへの戦闘をなぜ始めたのかという意義を改めて強調していました。国民の中であまり理解が得られていないというところを踏まえて、改めて説明したのではないかと思いました。

ーートランプ大統領は、何となくいつもの調子で話し始めたので、また長くなるのではないかと思いましたが、その辺は短くあまり寄り道もせずに行った印象でした。どのような印象でしたか?

涌井文晶 ワシントン支局長:
やはり国民向けのテレビ演説は、テレビ各局で全国に中継されることもあり、コンパクトにまとめるということは、トランプ大統領の過去の演説でもそのような傾向はありました。

多少バイデン政権やオバマ政権の批判といったいつもの話もなかったわけではありませんが、その中でもかなり絞られた形で話をしたとは思いました。一方で、あまり勢いはなかったとも思います。