時崎愛悠監督「子どもたちの笑顔や未来に何を残していくべきか本気で…」

映画の取材では、慰霊の旅として沖縄の伊江島では艦砲射撃を受けた建物や、広島の原爆の影響で被ばくした木の下や原爆ドームを訪れ、演奏をしました。

こうした慰霊演奏では、「雪の翼」という曲を演奏しています。この曲は、畠中さんとユニットを組む小川紗綾佳さんが作曲して、畠中さんのフルートから奏でられる音が悲しみに立ち向かう勇気をくれる音だという風にインスピレーションを受けてできた曲です。

私も取材中に何度も聴きましたが、同じ曲なのに聴いた後は雪景色が浮かんだり、春の訪れを感じたり聴く瞬間の違いによって色んな感じ方のできる素敵な曲で音楽の力にも驚きました。

時崎愛悠監督

畠中さんは、まひの体をラッキーだとプラスに捉えて、積極的に演奏活動したり、農業と音楽を掛け合わせた新しい施設の作成、命の大切さを子ども達に伝える活動など幅広く行っている人です。

それは、一見すると病気に負けないでなんでもできる人に見えるかもしれません。

しかし、まひが進行するなかで懸命に今の自分にできることを探し続けている人です。考えた先に子どもたちの笑顔や未来に何を残していくべきか、本気で悩んで本気で実現しようとする熱い人です。