アメリカの連邦最高裁判所はトランプ前政権が実施した難民申請の手続きを厳格化する措置を、当面、認める判断を示しました。

この措置はトランプ前大統領が2020年3月、大統領令で実施したもので、新型コロナ対策を理由に不法入国した人の難民申請の手続きを厳格化しています。

期限は今月21日で、撤廃されればメキシコとの国境に殺到している難民申請の希望者が大勢押し寄せるとの指摘が出ていましたが、連邦最高裁は19日、これを暫定的に延期すると発表。

さらに、27日、継続か撤廃かの審理が決着するまで厳格化の措置を認める判断を示しました。

最高裁は口頭弁論を来年2月に開く予定ですが、バイデン大統領は最高裁が最終的な判断を下すのは来年6月頃になるとの見通しを示しています。