給与の高い方に合わせられない理由

上村彩子キャスター:
保育士と幼稚園教諭を一本化した新たな給与体系の場合、大卒の初任給だと、幼稚園教諭は23万9900円から23万円と、約1万円下がります。

賃上げに対して機運が高まっている今、なぜ「給与の引き下げ」になるのでしょうか。

齊藤初音 記者:
今回の賃下げ案に関して大津市に話を聞きますと、先行する自治体を参考にしたということでした。

例えば、兵庫県の明石市や奈良市などでも採用の一本化というのは行われていて、その際、保育士すなわち低い水準の方に合わせているということでした。

ただ、これらが行われたのは物価高ではなかった10年ほど前であり、事前に教職員組合の理解を得た上で、「給与の引き下げ」を行ったと聞いています。

喜入友浩キャスター:
先行事例より大切にすべきものがあると思いますけどね。

保育士の給与を幼稚園教諭に合わせる、つまり給与の高い方に合わせることはできないのでしょうか。

齊藤初音 記者:
大津市に話を聞くと、予算の問題ではないということでした。

では、なぜ物価高の中、賃下げになるのかを伺ったところ「行政が給与を考えるときには、均衡を考えなければならない」と、この“均衡”という言葉を何度も繰り返しお話されていました。

中核市のうち大津市だけの水準を上げることは厳しい。また、市の職員のうち保育士だけの水準を上げるのも厳しいということでした。

上村キャスター:
予算の問題ではないとのことですが…均衡と言われても、全国最多の待機児童をまずどうするのか。見ている方向が違うなとも感じてしまいます。