■報酬はどれくらい? インフルエンサーがステマ広告に手を出すワケ
ホランキャスター:
インフルエンサーがどれくらいステマ広告の依頼を受けたことがあるのかという調査があります。
「インフルエンサー300人への実態調査」
(消費者庁「ステルスマーケティングに関する検討会報告書」より)

Q広告主から“ステマ”依頼された経験は
「ある」…41%
「ない」…54%
「覚えていない」…5%
さらに「ある」と答えた人のうち、約45%が、実際にステマ広告の依頼を受けたということなんですね。
なぜステルスマーケティングの依頼を受けたのか、その理由も伺ってみると…
「ステルスマーケティングに対する理解が低かった」
「広告であることを隠すことを条件に、広告主から報酬(現金、商品、サービスなど)がより多くもらえるから」

では、報酬はどれくらいもらえるものなんでしょうか?
「30代インフルエンサー(SNSフォロワー2000人以上、雑誌の読者モデル)」のケース

企業側から届いた依頼メール(一部抜粋)
・PR商品はすべて無料
・投稿の工夫次第で(100万円以上)稼いでる方も多数おられます
・担当がつきますので、いつでもご相談に乗ります

SNSなど投稿1回の報酬
・エステ体験(1万4000円)、化粧品(6000~6500円)を無料で提供
井上キャスター:
水面下で蔓延しているわけですので、今回の規制強化が抑止力につながることを期待したい。
テレビ・ラジオ・新聞・雑誌はもちろんですが、インターネットの情報なども消費者が一つ一つ判断していかないと。
星浩 TBSスペシャルコメンテーター:
消費者からすると、いかにも広告というのは、なんとなく嫌われるというところがあって、その風潮があるからステマ広告が流行ってる。
やはり規制を強化していくしかないですね。

■SNS時代に“規制は悪”? 規制“後進国”日本
井上キャスター:
白黒線引きするのはなかなか難しいところがあると思いますが、海外ではかなり厳しく規制している中で、日本は野放し。規制の動きはようやくという印象を受けました。
星浩氏:
流れとしては、小泉政権以来、日本では「規制はよくない」みたいな風潮がずっと続いている。
役所の権限を守るための規制みたいなものは少しずつなくした方がいいんですけど、消費者を守るとか、子どもを守るとか、そのための規制はあった方がいいというのが、欧米、先進国の発想なんですよね。
日本は、いつの間にか「規制が悪だ」「全体の規制が悪い」みたいな感覚がずっと続いていて、踏み出しが遅くなって、気がついてみたら先進国の中で日本だけ規制がないという状況になっている。
フェアトレードといって、公正取引を害するものに対しては、規制を強化する。SNSの時代、そこに乗り出すのは当然だと思います。