監督が注目する「利他主義」の文化

監督の土井敏邦さんは、中東パレスチナや原発事故が起きた福島など、ふるさとを追われた人たちを長年取材しているジャーナリストです。

かつて撮ったミャンマー人の映画の続編を準備していたところ、5年前、軍事クーデターが起きたために、テーマを変えて取り組んだと言います。

丁寧なインタビューからはミャンマーの人たちに共通する価値観が伝わってきます。

レーレールィンさん
「たまにはいいもの食べるのも大事なんですけど、その人生を送るよりは、助け合って、周りも幸せにしていった方が、自分が本当に幸せを感じるなって思ったんですよ。まぁ高級バッグを持って、高級な店で食べるのも『一瞬の幸せ』かもしれないけれども、『一生の幸せ』じゃないです」

土井敏邦監督
「自己本位で生きてきてる、自分たちとは違う価値観を持った人たちですよ。『利他主義』です。『利他主義』。彼らはそれを文化として持ってるんですよ。もう体に染み込んだものとして。つまり、困った人がいたら助けるのは当たり前でしょ、というね」