去年3月、名古屋出入国在留管理局の施設で収容中に死亡した、スリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん。

遺族らは当時の局長らを殺人罪で告訴しましたが、名古屋地検は、業務上過失致死罪などの適用も検討した上で、「死因や、死亡に至る具体的な経緯を特定できなかった」と、当時の局長ら13人を不起訴処分にしました。

遺族からの申し立てを受け、名古屋第一検察審査会は、業務上過失致死罪について「救急搬送などの措置を講じていれば救命も可能だった」と、検察の不起訴処分は不当だとする議決書を26日公表しました。

ウィシュマさんの遺族は、「検察は、これからは公平な審査をして結果を出してくれるのでは」とコメントしています。