長野市の青木島遊園地の廃止問題に関連し、長野市の荻原健司(おぎわらけんじ)市長は会見で、近くの小学校の関係者と懇談したことを明らかにし、改めて廃止方針に変更はないとの考えを示しました。

荻原市長は23日に青木島遊園地の近くにある青木島小学校を訪れ、教頭や児童センターの館長と懇談したということです。
懇談では、青木島遊園地は直近2年ほど子どもたちは使ってないとの話が出た一方、PTAを含め存続を求める意見は出されなかったということです。
その上で荻原市長は、改めて、2023年3月の廃止方針に変更はないとの考えを示しました。

遊園地をめぐっては24日、有志が存続を求める署名活動を行っていて、今後、集まった署名を市長に提出する方針です。


荻原市長は今後、区長会とも話し合うとしています。

★★「公園廃止問題」の経緯★★
さまざまな所で議論になっていますが、青木島遊園地の経緯です。
遊園地は地元の要望を受けて2004年に児童センターとともに作られました。
設置後近くの男性住民から「おおぜいの人の声や迎えのエンジンの音」について市や児童センターに意見がありました。
2008年、長野市は意見を受けて遊園地の出入り口を変更し、植栽を追加します。
その後利用者の減少もあって2022年1月の地元からの要望を受け2023年3月廃止となります。

取材した上原記者です。
取材してみて課題はどこにあったのでしょうか。
まず、最初の設置にあたり長野市の地元への説明が十分でなかったことです。保育園、小学校、児童センターが集まることで子供が集まることは予測できました。
いわばスタートからボタンの掛け違えがあったとも言えますね。住民からの意見はどうでしょう?音の聞こえ方、感じ方には個人差がありますね。
長野市は出入り口の変更や大規模植栽の設置で対策をしたという考えでしたが住民は、そのことについて十分な説明がなかったと言い分は平行線です。
廃止については十分な説明があったのでしょうか?
市は区長会に説明したとしていますが、住民からは廃止に対して反対意見が強かったということで、近隣住民に対して十分な説明だったとは言えないと感じました。
最初からのかけ違いが解消されないままになったことが問題を大きくしたと感じました。