名古屋の入管施設で死亡したスリランカ人女性の遺族が国に損害賠償を求めている裁判で、亡くなるまでの様子を記録した監視カメラの映像の一部を国が遺族側に証拠として送ったことがわかりました。

去年3月に名古屋の入管施設で死亡したウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の遺族は、今年3月、「入管が適切に対応していれば命は救えた」として、国に損害賠償を求める訴えを名古屋地裁に起こしています。

この裁判で、遺族側は先ほど、亡くなるまでの様子を撮影した監視カメラ映像の一部およそ5時間分を、証拠としてDVDで国から提出を受けたことを明らかにしました。

映像をみた遺族側の弁護士は、「命乞いをしているような場面もあって非常に残酷なものだった」としています。

国はDVDを裁判所にも提出したとみられ、遺族側は今後法廷で映像を流すことを求める方針です。