戦時下のテレビ局 「軍の検閲」と「報道の自由」葛藤する記者
国民の8割が今回の攻撃に「賛成」だというイスラエルで、テレビ局はどんな報道をしているのか。

イスラエル全土への放送網を持つ民間テレビ局「チャンネル13」を取材した。いま扱うニュースは「戦争一色」だという。

チャンネル13 ユバル・タービナー COO
「全ては戦争について。たまに経済ニュースも扱うが、自宅待機の人たちがどうやって稼ぐのかなど、結局は戦争の影響を伝えている」

“イスラエルならでは”の施設もあった。頑丈なコンクリートで固められた地下の「シェルタースタジオ」だ。スタジオ内には無人カメラが2台。
ミサイルの警報が出されると、この場所から放送を続ける必要がある。さらに“戦時下のテレビ局”を物語る光景が…

報道フロアには、軍服に身を包んだ男性が座っていた。
村瀬健介キャスター
「軍の誰かが常に?」
チャンネル13 ユバル・タービナーCOO
「常にいます。戦時下だけだが。戦争が始まった2月28日以降ここにいます」
常に待機している軍人が番組に出演して、戦況を解説することもあるという。また、軍の「検閲」によって許可されない報道があるのも現実だ。
チャンネル13 ユバル・タービナーCOO
「公開が許されないと思う情報は、検閲官にたずねる。例えばテルアビブのどこかにミサイルが落ちたとして、正確にその場所を伝えることは許されていない」
軍の検閲と報道の自由の狭間で、葛藤しながら放送している記者がいる。

戦争特派員 オル・ヘラー 記者(チャンネル13の放送より)
「イランは飛び散るミサイル(クラスター爆弾)で攻撃してきています」
“戦争特派員”のヘラー記者が胸の内を明かした。

戦争特派員 ヘラー 記者
「私たちの仕事は、国民の戦意を保つことではない。ジャーナリストとして、戦争の真実を伝える重要な役割があります。疑問があればきちんと伝える。戦争がいつどう終わるのか、政権が掲げる『イランの体制転換』という戦争の目的が、本当に達成できるのかということも、追及しなくてはいけないのです」














