宗教の聖地で見える戦争の影…歯止めが利かない戦禍で翻弄される市民
歯止めが利かない戦禍の中、翻弄されているのは市民だ。

村瀬健介キャスター
「エルサレムの旧市街のダマスカス門です。アラブ人、ユダヤ人、キリスト教徒も混じって生活をしている場所です」
複雑に宗教が絡み合うこの場所にも、戦争が暗い影を落としていた。
村瀬健介キャスター
「この戦争が始まってから、ほとんどの店が閉店しています」

普段は多くの巡礼者や観光客が訪れるエルサレム旧市街。しかし、今、わずかな店舗しか営業しておらず、閑散としていた。
店を開けていたアラブ系の店主に聞くと…
アラブ系の店主
「ここにシェルターはありません。だから多くの店が閉まっているんです。ユダヤ人地区にだけ安全な場所(シェルター)があるんですよ。間違いなく人種差別です」
祖父母の代から100年以上続くエルサレムに住む一族で、カフェのオーナーをしている男性は…。
カフェのオーナー
「日本(出身)だろうと中国、韓国、イスタンブール、エルサレム出身だろうと関係ありません。みんな同じ人間として扱われるべきです」

エルサレムを離れ、イスラエルの最大都市テルアビブへ向かった。テルアビブには、イラン出身のペルシャ系住民らが色とりどりの生地を販売している“問屋街”がある。

ヘルツェルさん
「イランで売れるのは女性がまとうためのの黒い布ばかりでしょうが、ここでは必要ありませんよ」
イラン系イスラエル人のヘルツェルさん。父親がイランからイスラエルに移り住んだ2代目だ。
ヘルツェルさん
「私はペルシャ人です。父も母もイラン出身ですから、今もイランに家族がいます。母の姉妹が向こうに住んでいます」
――この戦争についてどう思う?
「戦争自体は嬉しいことではありません。しかし、何か良い変化が起きようとしていることが嬉しいのです」
イスラエルでは、原則18歳以上の男女に兵役が課されている。ヘルツェルさんの息子は間もなく兵役に就くという。イランの現体制を良く思っていないが、息子が祖国と戦うことは望んでいない。

ヘルツェルさん
「18歳の息子が軍隊に入るところです。来年までには戦争が終わるよう祈っています。みんなのために、全てが上手くいくために」














