「歯がズキズキ痛むのに、歯医者で『異常なし』と言われた」「治療を繰り返しても痛みが引かない」――。実は、口の中の痛みには、歯そのものが原因ではない「非歯原性歯痛」や、肉眼では見えない微細なトラブルが隠れているケースが少なくありません。その原因や特徴を歯科医師に聞きました。

歯の痛み外来を行う金川歯科医院の姜東勲歯科医師によると、口内の痛みは、大きく分けて2つのルートからやってくるといいます。

1. 「歯・歯ぐき・粘膜」に直接原因がある場合

① 歯の神経(歯髄)の炎症
むし歯や歯の亀裂が原因です。

金川歯科医院 姜東勲歯科医師
「過度な噛み合わせの力で歯にひびが入ることがあります。ひびが神経に達すると、そこから細菌が感染し、炎症を起こします。肉眼やレントゲンでは発見が難しいため、歯科用顕微鏡による拡大視野での確認が不可欠です」

② 象牙質知覚過敏症
歯の根元が削れるなどして象牙質が露出し、しみる状態。「磨きすぎ」だけでなく、「強い噛み合わせ」や「酸による歯の溶解」など複数の要因で発症します。

③ 歯周炎
歯ぐきや骨といった、歯の周囲組織の炎症です。

④ 口内炎
粘膜の炎症。火傷や噛み傷などの物理的刺激、ウイルス感染などが原因となります。