イラン攻撃が招く原油高騰
現在、加藤氏が最も危惧しているのが、アメリカ、イスラエルによるイラン攻撃を端緒とする中東情勢の悪化だ。遠い国の出来事に思えるが、実は日本の生活に極めて深刻な影響を及ぼす。
日本が輸入する原油の約90%は中東(サウジアラビア、クウェート、UAEなど)に依存しており、約75%はイランに面するホルムズ海峡を通過して運ばれる。現在、攻撃の影響でタンカーが通行できなくなっており、原油価格はすでに1バレルあたり62ドルから80ドルへと約15%も高騰している。さらに高くなるだろう。
我々の生活は依然として石油に大きく依存している 。ガソリンなどの燃料費だけでない。農業ならトラクターやハウス栽培の暖房。日常生活でも食品トレーから日用品、建材、衣料品に至るまで、身の回りのあらゆるものが石油から作られている。
原油価格の高騰は、これらすべての物価が跳ね上がることを意味し、食料品の消費税減税といった小手先の対策では到底追いつかない規模の経済的打撃になる。
すでに株安、金利高、円安などに現れているように金融への波及も大きい。日本の場合それが財政へのダメージにもなると加藤氏は警鐘を鳴らす 。














