「保養」という取り組みをご存知でしょうか。原発事故の影響を受けた地域に住む人がその地域を一時的に離れ、心身の疲れを癒やすというものです。岡山でも2012年から行われていて、その保養を題材にした映画が去年の東京ドキュメンタリー映画祭で準グランプリに選ばれました。

東日本大震災から15年が経つ中、活動を続ける理由、そして、映画に込めた思いとは。

原発事故の翌年から今も続く「保養」とは

(映画の音声)
「サクラいいじゃんね。サクラいい感じ」

映画「マイプレイスー保養という選択」です。去年の春、瀬戸内市で行われた「保養」の記録で、東日本大震災の被災地である福島や宮城などから参加した親子30人の様子や抱えている思いを伝えています。

(映画の音声)
「なんか、ここはめっちゃ自由で好きにできる、なんか実家みたいな」
「やばいね、いい。幸せ」

監督を務めたのは、岡山を拠点に活動している映像作家の渡辺嶺也さん。瀬戸内市での「保養」には知人の紹介で2013年から携わっていて、去年はサポートのかたわら、自らカメラを手に取り撮影を行いました。

(渡辺嶺也さん)
「なるべく子どもの自然な姿を見たいなと。あと、お母さんたちの話も聞きたいなっていうのがあったので、そこをやったんですけど。伸び伸び遊んでいたりとか、あっ、そういう表情をするんだ、こういう時にみたいな、そういう発見とかはやっぱり、撮影するぞっていう形で入ったからこそ、見えてきたものとかあったり。今回の保養が、じゃあ良かったね、そういう子どもたちが、そういうところで無邪気に遊べて良かったねっていうものの背後にある、じゃあ、その東京とか福島とか、あっちの方では、それができないという、その二面性が彼らの姿を通して、彼らのその無邪気な楽しさを通して、すごく突き付けられている」