震災が教えてくれた「数字より大切なこと」不祥事の反省踏まえ「パーパス・ドリブン」に

ーーー保険業界では昨年来不適切な情報の持ち出しのほか、顧客からの金銭詐取などの不祥事が相次ぎました。このことへの受け止めと、明治安田生命としての今後の対策について教えてください。

◆明治安田・永島英器社長
当社においても営業職員による不適正な金銭の取り扱いがあり、また情報の不正な持ち出しもあり本当に重く受け止めております。いずれにしても教育やコンプライアンスの徹底が不十分だったと思っております。

私はKPIとか数字ドリブンから、パーパス・ドリブンに変わることが一番大事だと思います。数字があるから仕事をする会社ではなくて、パーパス=生きる意味や働く意味に基づいて仕事をする会社に変わらなきゃいけない。

原点の一つは東日本大震災にもあります。

当時、当社の営業職員は被災して自分の家もぐちゃぐちゃなのに、自分のお客さんを避難所から避難所へ探し回って、最後の1件まで保険金や給付金の請求手続きを手伝いました。
上司の指示とか職務定義書に何が書いてあるかなどとは関係なく、自分の使命感やお客様から託された信頼に応えたいという思いだけでした。
そんなこともあって、私はいつもメンバーシップ型雇用にこだわります、ジョブ型にしたくない。メンバーシップで長期的な時間軸で働いてもらって、自分の生きる意味や会社のパーパスから突き動かされる熱い思いでお客様と接するその本質が一番大事だと思っています。
(※本インタビューは3月4日に実施しました)

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◆略歴
永島 英器(ながしま・ひでき)
1986年 3月 東京大学 法学部卒
1986年 4月 入社
2010年 4月 明治安田生命保険相互会社 静岡支社長
2013年 4月 企画部長
2015年 4月 執行役 企画部長
2016年 4月 執行役員 人事部長
2017年 4月 常務執行役
2021年 7月 取締役 代表執行役社長 グループCEO