卒業式 母に向かって笑顔で一礼
釜石高等学校の卒業式がはじまった。卒業生130人、1人1人の名前が呼ばれる。
「山陰皇騎」
「はい」
皇騎さんは高校を卒業した。瑠里子さんはその後ろ姿を微笑みながら見つめていた。
式が終わり卒業生が退場する。椅子から立ち上がり、回れ右して出口へと歩き出した皇騎さんが瑠里子さんの前に差し掛かった、そのときだった。
皇騎さんは足を止め、笑顔で深々と頭を下げた。瑠里子さんの目から涙が溢れる。瑠里子さんのひざ元では、夫・剛さんの遺影が見守っていた。
皇騎さんは今年3月11日、震災15年を迎える釜石の追悼式で、若者を代表し「未来へのメッセージ」を発表する。これまで支えてくれた人たち、育ててくれた母、そして父にも、その姿を見てもらいたいと思っている。
「ちゃんと胸を張って、いろんな人の前で自分の想いを喋る。その姿を見せることで、ここまで立派に育ったんだなって、思って欲しいです」。
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