イランを「世界最大のテロ支援国家」と呼んで攻撃するトランプ大統領。しかし歴史を遡れば、大国の覇権や利権争いの中で、アメリカが中東に介入し続けてきた“しっぺ返し”、「ブーメラン」ともいうべき皮肉な経緯が見えてきます。

石油利権めぐり、アメリカ・イギリスがイランに介入 

約100年前、王政だったイランの石油利権はイギリスが独占していました。この状況を打破しようとしたモサデク首相は、議会の圧倒的な支持を背景に1951年、石油の国有化を断行し、パーレビ国王も国外に追放します。

しかし、利権を守りたいイギリスに加え、アメリカも介入。CIA主導のクーデターにより、モサデク首相を失脚させ、パーレビ国王を復権させたのです。

そして、アメリカの“傀らい”と化した王政の下で石油の富は特権層に偏り、国民の不満が沸点に達した1979年、「イラン革命」が起きました。再び国王は追放され、宗教指導者・ホメイニ師が最高指導者となったのです。