今年2月に大阪・道頓堀で少年3人が刺され、うち1人が死亡した事件。すでに殺人容疑で逮捕されている21歳の男について、大阪府警が、重傷を負った別の少年2人に対する殺人未遂容疑で再逮捕する方針を固めたことが、捜査関係者への取材でわかりました。

▽折り畳み式ナイフが凶器か 殺意を否認

 大阪市住吉区の無職・岩崎龍我容疑者(21)は、今年2月14日の深夜、大阪・道頓堀のビルで奈良県の会社員・鎌田隆之亮さん(17)の胸などを刃物で複数回刺し、殺害したとして、翌15日に緊急逮捕されました。
 
 岩崎容疑者は犯行の約10時間後に、現場から1.5km離れた浪速区内の路上で身柄を確保された際、折り畳み式ナイフを所持していて、このナイフが凶器に使われたとみられています。

 鎌田さんの死因は、刃物が心臓を貫通したことによる「心臓貫通創による心停止・出血」で、遺体には首にも複数の刺し傷や切り傷があったということです。

 逮捕後の取り調べで岩崎容疑者は、「はじめはナイフで威嚇するつもりだった」と述べ、殺意を否認しています。

▽別の少年2人への殺人未遂容疑で再逮捕へ

 この事件をめぐっては、他の少年2人(いずれも17歳)も上半身を刺され、うち1人が一時、意識不明の重体に陥りましたが、その後意識が回復。重傷を負ったもう1人も含め、2人ともすでに退院したということです。

 捜査関係者によると、大阪府警はこの2人への殺人未遂容疑で、岩崎容疑者を6日(金)にも再逮捕する方針を固めたということです。

▽容疑者と被害少年らはグリ下に出入り 面識あったか

 岩崎容疑者と被害少年らは、道頓堀にある“グリコの看板”下の遊歩道、いわゆる「グリ下」に出入りしていて、面識があったとみられています。

 捜査関係者などによると、事件直前に岩崎容疑者は、少年らの知人の少女に迷惑行為をしたとして鎌田さんらから注意され、口論になっていたとみられています。

 府警は回復した少年2人から事情を聴くなどして、事件に至ったいきさつを引き続き捜査しています。