東京・豊島区。ここに誰でも好きなテーマを掲げ、1日だけ店長になれるバーがある。掲げるテーマは有名人のファン同士が語り合うものから、「LGBT」「宗教二世」など多岐に渡る。共通の悩みを抱えた店主と客、または客同士が気軽に話し合える場として人気を集めているそうだが…どういった場所なのだろうか?
■「同じ悩みを持つ人と喋ってみたい」生きづらさ抱える人の居場所
誰でも好きなテーマを掲げ、1日だけ店長になれるバーがある。しかし客の目当ては酒ではない。
15年以上うつ病に悩む客「同じ悩みを持つ人と喋ってみたい」
20代客「休職していて、他の人の話を聞いたら少しは解決策が浮かぶかなと」
掲げるテーマは有名人のファン同士が語り合うものから、「LGBT」「宗教二世」など多岐にわたる。共通の悩みを抱えた店主と客、または客同士が気軽に話し合える場として人気を集めているそうだ。

この日のテーマは「うつ」。多くの客が心の病で悩んでいる。
1日店長・東美涼さん「自分がうつ病の当事者であることで、同じような境遇だったり適応障害だったり精神障害の人も来やすいのかな、話しやすいのかなと思っています」

客は共通の話題で盛り上がる。
15年以上うつ病に悩む客「私、冬が弱くて日差しの強さで比例していくみたいなんですよ。冬は薬を一応増やしているが、体がだるいなと思ったときに、休もうって思える環境とメンタリティが欲しいな」
このバーは生きづらさを抱えた人たちの居場所…ということか。
初来店の客「病気のことは話せるが、それについてフランクにやっぱり話せないんです。どうしても気を使ってしまう、気も使われてしまう。そういう意味ですごく貴重な場だし、心の拠り所になり得るのかなと思います」