鹿児島市の病院で2019年、看護師が誤って人工呼吸器を外したままにし、女性患者が死亡しました。病院に管理責任があったなどとして、遺族が鹿児島地裁に起こした裁判で、きょう3日、病院側が遺族に損害賠償として4200万円を支払うことで和解しました。

訴えを起こしていたのは、神経性の難病=ALSだった山内ミヨ子さん(当時67)の遺族です。

和解調書などによりますと、2019年、当時、鹿児島市にあった田上記念病院の看護師が、山内さんのたんを吸引した後、人工呼吸器がおよそ1時間外れたままになり、山内さんが亡くなりました。

遺族は2020年、院長らを業務上過失致死の疑いで刑事告訴し、鹿児島簡易裁判所は看護師1人に罰金50万円の略式命令を出しました。

遺族は病院に損害賠償の支払いなどを求めていましたが、3日の会見で「病院を運営していた医療法人みらいが4200万円を支払うことで和解した」と明らかにしました。

鹿児島地裁は「看護師の指導教育が不十分だった」と指摘し、定期研修などの再発防止策が盛り込まれたということです。

(死亡した女性の長男・山内廣太郎さん)「県民のみなさんが目を光らせてこんなことを許さない風土を作っていってほしい。でないと母の命が無駄になってしまう」

医療法人みらいは「和解の内容を厳粛に受け止め誠実に履行する」とコメントしています。